2020/07/28

ニューヨーク州ロチェスターの有機農作物マーケットについて

ロチェスターの地元農家で採れたチェリー

(読了予測:約5分21秒)

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目次

 ・まとめ

ニューヨーク州ロチェスターのパブリックマーケット

ちょうど3年前の今頃、アメリカニューヨーク州北部の都市ロチェスターを旅していました。このときは環境科学開発㈱様のGT-Sという商材をアメリカの農家さんに紹介していく時期だったため、一念発起して家人と一緒にアメリカに入国しました。

アメリカ入国後は、ロチェスターの人々が日常的に買い物する風景が知りたくて、次男家族にロチェスターのパブリックマーケットに案内してもらいました。
ロチェスターのパブリックマーケット

そこでは、農作物の種類の豊富さや価格の安さに魅了されました。市場に出せない規格外の野菜が安く売られているのに驚きました。味は日本人にも合うので結構美味でした。

店頭のすべてがオーガニックばかりではありませんでしたが、マーケットに買い物に来られる人々は上手に野菜や果物を買い求めていました。

いずれも生産者の顔が見れるのは対面販売の良い所かな。ドル紙幣で買い物しました。皆さん親切で手のひらに紙幣載せて渡すと手の平にお釣りを載せてくれます。必ず笑顔で「サンキュー」と返してくれてホット温かくなります。

時間かけて品定めしても押し売りは有りません。こちらの問いかけで会話が生まれます。全体的にアットホームな雰囲気で日本人にも親切です。いい出会いですね!
りんご 品種はレッド・デリシャス 5〜6個で3ドル

桃 5〜6個で2ドル

卵 1パック12個入り 1.75ドル

ロチェスターの大手スーパーマーケット ウェグマンズ

次の日は、地元のスーパーマーケット「ウェグマンズ」に行きました。ウェグマンズは、広くて品ぞろえが充実していて良いスーパーマーケットでした。

ウェグマンズは1916年に家族経営の非上場企業として、ニューヨーク州ロチェスターで創業されました。最近の調査でコストコやクローガー、アマゾンを抜いて最も評判の良い会社に選ばれたそうです。

又、マーケットフォースによる最近のコンシューマー調査ではトレーダー・ジョーズやパブリックスを抜いてアメリカでもっとも好まれるスーパーマーケットに選ばれています。

さらにフォーチューン誌による調査では働きやすい企業ランキングでも22年連続100位以内を続けており、2018年には2位を獲得してアメリカで優良企業としてその地位を築きつつあります。

ウェグマンズの店頭にあった、2019年版のパンフレットにはオーガニックについて以下の様に記載されていました。

●34 Organic partner Farms along the east coast.(In 2015 WE HAD ONLY 10)
●Our goal of Organic produce from Organic Partner Farms. Right now,we average 14-15%.In 2015 we were getting 1% from Organic Partner Farms.
●ONE HUNDRED items supplied by our Organic partner Farms during our peak growing season.

(訳文)
●東海岸沿いのオーガニックパートナー農場は34。(2015年は10のみでした)
●Organic Partner Farmsからの有機性農産物が私達の目標。現在、平均14〜15%です。2015年では、Organic Partner Farmsからは1%でした。(2015年から14~15倍の増加。)
●栽培シーズンのピーク時に、100のアイテムがオーガニックパートナーの農場から提供される。
ウェグマンズのメニューマガジン 2019年夏号の見開き この右下にオーガニックの紹介あり

お土産として買って帰ったバッグは、3年経った今でも日本で使用しています。丈夫で使い易いです。日本では2020年(令和2年)7月1日よりスーパーでのレジ袋が有料化されて「マイバッグ」が必需品になっています。

ウェグマンズのマイバッグ、我が家でまだまだ活躍してくれそうです。
ロチェスター旅行のお土産 ウェグマンズの買い物袋 マイバッグ

アメリカにおける有機農業について

日本に帰国後、2019年1月発行の「Organic farming is on the rise in the U.S」を読み、アメリカの全耕地面積に占める有機農業の動向を調べました。

有機農業比率の高い州から順に、
・バーモント州
・カリフォルニア州
・メーン州
・ニューヨーク州
となっています。

この傾向は環境問題に関心が高い人々の多い州と結びついているようです。

そして、アメリカ大手企業は近年、有機食品とのつながりを深めているようです。その一例としてアマゾンは2017年6月に有機食品などの高級食材を取り扱う大手スーパーマーケット「ホールフーズ」を買収しております。

食品大手のゼネラル・ミルズは2018年3月に約1.4万ヘクタールの通常農地を有機栽培用農地に転換し、有機農産物を自社製品として使用する協定を農場主らと締結しています。

アメリカの企業は農薬や化学薬品を多く使って栽培した食物からの脱却を目指して、有機栽培農業に力を入れていくものと思われます。

まとめ

2017年のニューヨーク州ロチェスターのパブリックマーケットと大手スーパーマーケット”ウェグマンズ”の状況をお伝えしました。そこでは、どちらのマーケットでも無農薬・有機野菜の取り扱いを増やしていることを確認しました。そしてその後の調査で、ニューヨーク州だけでなく、アメリカ全体で有機農業が拡がっていることも確認できました。

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