2019/02/18

親族への承継

こんばんは
いつも鍵甚のブログ「シニアブリッジ」にお越しいただいて感謝いたします。
さて本日は事業承継の形 1.親族について見ていきたいと思います。かなり私見も入っていますこと御理解ください。
1.親族への承継
高齢化伴い中小企業経営者の方々にとって今の事業を承継させていく上でまず第一に考えるのは身内・親族になると思います。特に自分の血がつなっがっている直系の息子・娘が引き継いでくれればベストな事と思います。ただ近年、このケースは極端に減少傾向にあります。今から20年前には政府発表では約80%以上の確立で直系の親族が事業承継していたとのデーターがあります。
ここ最近では約40%前後まで減少しているデーターがあります。この様に親族での事業承継が減少しているのは肝心の息子や娘が事業を継ぎたくないというケースや経営者本人が子供達に負担を負わせたり同じ苦労をさせたくないという思いから減っているケースも多く見られます。
次に運よく子供達が事業を承継してくれる時の注意点は・・・
遺産相続について特に注意が必要です。

複数の子供がいる場合は特定の子供に事業承継させるので他の兄弟姉妹との間で不公平が生じないようにきちんと準備対応しておく事がポイントです。これをしていないと遺産トラブルに発展して事業承継どころではなくなってしまいます。株式や事業用資産や権利は後継者にきちんと継がせる必要があります。子供が3人いた場合を考えてみます。もし経営者が亡くなった場合、子供3人の遺産はそれぞれ1/3づつになります。そこで事業用資産や権利、株式を後を継いでくれる相続人に集中させる準備工夫が大切です。他の子供達には経営者個人の預貯金や資産を割り与える工夫が重要です。遺言書などに明記しておく事が大切ですね。
これをしておかないと遺産相続トラブルで会社が倒産に到るケースも珍しくも有りません。
肉親間の遺産トラブルは骨肉争う事態になって一旦こじれるとなかなか修復が難しく裁判になったりして事業承継どころではなくなります。
子供達や親族と事前によく話合う事が最も重要なことと考えております。
次回は2.従業員への承継についてみていきます。
今日はこの辺で失礼致します。

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